2016年ボストンキャリアフォーラムを終えて

11/18~11/20で開催されたキャリアフォーラムのため、ボストンに行ってきました。結論から言うと、参加して良かったです。海外の学生、自分自身、企業について、いろいろ感じたことがあったので書き留めておきます。

 

海外大生は勿体無い

8000人以上の学生が参加した2016年のボスキャリ。こんなにも多くの日本人がバイリンガル(もしくはそれ以上)で、こんなにも優秀な日本人がいるんだ、日本のグローバルも捨てたものじゃないなあと思う反面、彼らがただ有名大企業に行ってしまうのは勿体無いなあと感じざるを得ませんでした。

休憩スペースとかでこっそり話を盗み聞きしてると(笑)、英語で会話しつつたまに日本語で話したり(ふつう逆?)、海外大の難しそうな専攻の話をしていたり。そんなに優秀なのに、、、

 

ボスキャリに来た目的の一つでもある、海外大生との繋がりを創ろうと、10人以上の日本人に声をかけて、話して(さらにその人たちの友達の話を聞いて)感じたのは、就職に対する考えが浅い、ということでした。

もちろん8000人以上いる学生の中でごく一部の情報しか得ていないのですが、それでもそういった層が一定数いることは間違いないと思います。

 

一番感じたのは、「有名企業に入るために就活をしている」。しっかりと企業の情報を調べないで、とりあえずいろんな業界の大企業に履歴書を提出している。志望理由は企業に合わせて作る。やりたいことは、とりあえずグローバルが、、と抽象的なことを叫ぶ。ここに僕はとても問題意識を感じました。そこから考えられる原因として2つのことが挙げられるのではないかと思います。

 

まず一つ目に、「時期」。日本の企業は就活の時期が定められており、それに合わない海外大生はボスキャリで就活をせざるを得ない。つまりボスキャリにくる企業の中から就職先を決めざるを得ない。また、ボスキャリの時期は大学のテスト期間と被るということもあり、ボスキャリの合間でテスト勉強している学生もいました(すごいパワーだ)。日本の企業が就活の時期を定めていなければ、海外大生はわざわざ躍起になってボストンで職を探す必要もなくなるのではないでしょうか。

 

二つ目に、「情報量の少なさ」。海外には日本にあるようなエンカレッジやGoodfindといった就活サイトがない?らしく、就活に関する情報、どうするべきなのかが分かっていない。

情報リテラシーの高い学生と、周りに良い先輩や教授に恵まれた人はしっかりと準備をしてきたのかなという印象ですが、多くの学生は準備不足というよりも、そもそも何をするべきかもわからず、ボストンの地に足を運んだのではと感じざるを得ませんでした。これだけたくさんいる海外の優秀な学生をに対して、アプローチする価値・可能性はもの凄くあると感じました。

この記事を書くにあたって、友人の話を聞いたり、ネットで調べてみたら、やっぱり何社も内定をもらっている猛者はいるようで。ただその中で何人が納得感のある就活を終えることができているのかなあ。

 

 

ぼこぼこにされて得たもの

2015年の参加企業から、興味のある企業がたくさん来ていることを知り、5月ぐらいからボスキャリに向けて準備をしていたのですが、ふたを開けてみるとそれらの企業が来ない。泣 直前まで行くかどうか悩んだ末、自身の能力を試す、海外大生との繋がりを創るという目的を持ってボストンへ。

2社の選考を受け、1社から内定をいただきました。選考の中で、某IT会社の取締役の人に人生で一番ぼこぼこに言われたおかげで、自分の課題が明確になり、改善してそしてこれからの行動に移していけるようになりました。1泊6万円するホテルに泊まり、航空券やらなんやらで10万円以上する就活イベントに参加した甲斐があった(笑)本当に感謝しています。ただディナーのためにもっと受けたらよかった笑。まだまだ就活を終えるつもりはなく、帰国後に活動しまくる予定です。2月に行われるRLSのインターンが魅力的すぎてそれに合わせて帰国するかもです(笑)

 

 

企業がボスキャリに参加するメリットとは

内定をいただいたのですが、僕自身こんな簡単にもらえるのかと疑問でした。企業がボスキャリで学生を取るメリットは何なのか。確かに、語学力もあり海外の大学という、日本の大学のようにぬるくない土地で数年間積んだ経験は魅力的なのは明らかですが、ボスキャリという限られた時間の中で企業が判断できるのは、「コミュニケーション能力」「愛想の良さ」「雰囲気」みたいな表面的な部分がほとんどだと感じました。あとは学歴。

ただそれだけで、本当に企業にマッチした人材を獲得できるのか、本当に企業に貢献する人材を獲得できるのか。

8000人という学生から、その人材を獲得することを考えたときに、ボスキャリは企業にとって費用対効果の悪いイベントだと感じました。

もっと企業の人にヒアリングすべきだったのですが、学生との会話に注力しすぎました、、、

 

 

個人的には、企業のエース級の社員の方や取締役の方、そして優秀な海外大生の人たちと話すことで、多くの学びと課題の認識をすることができました。ボストン、そしてその後の観光のニューヨーク、といろいろ刺激されてきたので今けっこう燃えてます。来年ボスキャリを受ける予定で、イベントの詳細を詳しく聞きたい人はいつでも答えます!