読書日記①【人生の勝算 】-前田裕二
●「人生の勝算」を読んで
こんなに努力している人がいる。こんなに熱量がある人がいる。抜群の人当たりの良さがある。どんなモチベーションであろうと、現在どんな状況であろうと、事業を作っている人、夢に向かって全速力で走っている人はとてつもなくカッコイイです。
その感動をアウトプットも兼ねて、良かった部分と自分の感想を踏まえて書いていこうと思います。人生勝ちたい。
●この本が、前田さんが、伝えたかったこと
誰もが、努力をしていけばその投下量に応じた報酬が得られる
ということだと思います。それを「自分の人生」をかけて検証しようとしている。
そんな姿勢が伝わってきました。
以下に良かった部分を引用しながら、感想を記載していきます。
コミュニティを生む、感動を生むSHOWROOM
コンテンツ供給側と受け取る側が心で繋がって、そこに絆が生まれる。コミュニティが生まれる。感動が生まれる。それがビジネスに転換される仕組みがSHOWROOM。
前田さんは原体験から、コミュニティから作られる感動をビジネスに転用しようと考えた。確かに自分の人生を振り返っても、感動が生まれた時というのはいつだってコミュニティからだったなと思います。そしてそのコミュニティは人と人が繋がることで成り立っているものであると。
演者と自分の近さを実感できた時、今までにない感動を味わう
ファンとのインタラクションが緻密に設計・実行されたものが価値を生む。
演者と自分の近さを実感できた時、今までになかった感動を味わい、より濃いファンと化す。
「演者と自分の近さ」は、特定の誰かを応援しているということを「自分ゴト化」できるという点で、必要な要素だと感じます。その人を応援し、その人が成功することが自分の幸せに感じるビジネス。 素敵です。
正当な努力が報われる場所
伸びゆく世界のライブ配信分野でSHOWROOMが圧倒的に一番になり、世の中全体に「正当な努力が報われる場所」を広げていく。これが次の野望です。
インターネットによって世界中で人と人が繋がれるようになり、自分の努力が身の回りの人に認められなくても、世界のどこかで自分を認めてくれる人がいる。インターネットが可能にした世界を、人々にとって価値があるものに転用する。素敵です。
そんな世界に早く住みたいです。笑
人から好かれるためには、自分から好きになる
誰からも好かれてサポートしてもらえる環境を作ること。当然そのためには、自分から好きになることが必要だと思っていた。
ハッとさせられました。好きになってもらうために、相手のためにいろいろ頑張ったり、自分のことを良く見せようとしたり、空回りしてきましたが、一番大切なことを気づかされました。
ストックよりフロー。自分の方が優れている
毎朝5時に来て新鮮な情報を持っている僕の方が、優れている自信がありました。ストックよりフロー。過去の成功体験に依存しているような人には負けない。すぐに後ろから追い抜いてやる!と、本当に鼻息荒く、意気込んでいました。
いざ会社に入社するといろんな人がいます。確かに前職ですごい活躍をしてきた人にも出会いますが、一番大事なのは「今活躍できているのか」ということで、過去の成功体験に絶対に依存してはいけない。今一番大切なことは何かをしっかりと判別し続ける。
人当たりのセンスに長けているのは大きな差別化
一見すると社会的ステータスの高そうな株ビジネスの世界も、結局は、浪花節が通用します。「誰に仕事を頼みたいか?」という判断の場では、人情や愛嬌といった人間的な要素が最後の決め手になると学びました。
能力面でのアピールは、みんな必死にやります。実務とはちょっと違う、人当たりのセンスに長けているということは、組織の中で大きな差別化になり得ます。
ここに、実はこの本の中で一番感動しました。自分は能力がなく、熱量や人当たりの良さぐらいしか他の人に秀でている部分はないと、コンプレックスを感じていましたが、
ビジネスの場において、この要素がいかに重要なのかということを教えてくださいました。
やる気は全てを超越し得る
相手目線にたって、それぞれが求めているモチベーションを冷静に見つめ、分析することです。そして本質的に成果の上げられる方法を、個別に手ほどきしていきます。そうして、受け持った生徒全員の成績を伸ばしていきました。
モチベーションはあらゆる仕事術に勝ります。ビジネスの専門知識や、会計処理能力、語学力、どれもビジネスパーソンの武器にはなると思いますが、「やる気」は全てを超越し得ます。
誰にでも異なるモチベーションはあり、モテたいからとか、人から良く思われたいという理由も、立派なモチベーションだと思います。社会貢献性とか綺麗なことを言うモチベーションが見習うべきものだと言うような風潮を感じることがありますが、そんなことはない、結局は人次第だと。 そしてどんなモチベーションであろうと、それを元に成果を出そうと。
常に、焦っている。いつも、悔しがっている
ショールームは確かに急成長してきており、多くのアーティスト・クリエイターの卵のライフスタイルを少しずつ変えつつあります。が、現段階でもっと、メジャーになっていてもいい。正直まったく、足りていません。
常に、焦っています。お前は、いつも何かに追われているようだ、とも言われます。
ここまで、仕事における成果と、その裏側にあったエッセンスの話をたくさんしてきましたが、僕自身、UBS時代を含め、大きな仕事をいくつかする中で、心から満足できたことは一度もないです。
もっと高い成果を出せたのに。もっと早く成果を出せたのに。いつも、悔しがっています。
前田さんの凄さはここにあるのかなと思います。誰だって、良い成果を出せば喜んでしまうし、他の同期よりも高い結果を残せば、有頂天になってしまう。ただその時って、「自分の成長が加速しない瞬間」なのかなあと。前田さんのように、どんな成果であろうと、どんな結果であろうと常に悔しがり、それゆえにもっと高みを目指すにはどうすれば良いのかと試行錯誤することが、また次の成長を加速させるのだと思います。
いつでも全速力で走っていたい
人によって多種多様な価値観、幸せがありますが、僕にとっては、立ち止まって休憩することで得られる幸せはない。
いつでも夢に向かって、全速力で走っていたいのです。
この文章に死ぬほど共感しました。たった一度の人生を、全速力で走り続けることこそが、最高の幸せだと思います。
知らないからこそ、自分を加速させられる
パイプがないという事実は、逆に言えば、怖いもの知らずの自分を加速させる材料にもなりました。相手に迷惑がられても、引かれても、全然平気でした。なぜなら、それは自分たちが作るショールームという世界を、誰より信じていたからでした。
Airbnbストーリーの本でも同じことが書いてありました。知らないことが強みだと。
もっと知らないがゆえに貪欲に行動していきたいと感じます。
泥臭い仕事でも必要な作業だと見極めた
足と時間を使った地道な営業活動は、一見非効率に見えるかもしれませんが、何も強みを持たない段階においては、むしろ最も必要な作業であると我々は見極めました。そして愚直に信頼を積み重ねました。
投資銀行で華々しい仕事をしていた人でも、このような泥臭い仕事が必要だと感じたら実行する。目標に向かって仕事をする上で、華々しさとか泥臭さとか、そんなことはどうでもいいのだと、思わされます。とにかく今必要なことをする。それに尽きます。
半分秋元さんが自分に憑依しているぐらい読み込む
行きの飛行機の中は、とにかく不安でした。不安な気持ちを落ち着かせるように、秋元康さんが書かれた、企画力や恋愛にまつわる本を、機内に全て持ち込んで、貪るように読み漁りました。毛穴むき出しで秋元さんの価値観を吸収して、ロサンゼルスに着く頃には、半分秋元さんが自分に憑依しているのでは、と言えるくらい、読み込みました。
前田さんでも不安を感じて落ち着かないことがあるのだと思う反面、それゆえにしている行動量が圧倒的。この行動から得るものが多いです。
情熱と努力で、人はどんな高みにだって上っていける
情熱と努力次第で、人はどんな高みにだって上っていける。自分の人生を通じて、これを証明してみせます。
まだまだ周りでSHOWROOMに出ている人や見ている人がいない状況ですが、
本当にこの会社の将来が楽しみです。引き続き、この会社の変遷に注目していきたいと思います。
55冊読んだ本の中から感動した本を勝手に5位までランク付け+番外編
2017年は、2月にカナダから帰国し、その後約10ヶ月で55冊の本を読みました。
そこから良かった本を1位から5位まで勝手にランク付け、そして番外編とともにブログに書こうと思います。
昔は全く本とか読まなかったのですが、読み重ねるにつれてどんどん本の良さを実感しています。1日2.3時間ぐらいは読書に費やしているこの頃。
”コミュニケーションが広がる、何十年と培った著者の知識や経験を数時間で手に入れ、自分の行動に活かせる”などたくさんの良さがありますが、個人的には
著者や登場人物の人生の疑似体験ができること
に一番良さを感じます。自分が今まで行けなかった、知らなかった、出来なかった人生を感じることができる。自分が直接出来ないことにも幅を広げて、よりたくさんのことを知って楽しく生きたいなと常々思います。
本の内容を紹介はタイトルにあるリンクを見てもらうとして、私が感じたコメントだけを書きます!では早速5位から!
●第5位: ”ザ・プラットフォーム”
プラットフォームという仕組みについて理解が深まるだけでなく、それを作る企業の背景や思想にまで意識を向けられる一冊。ハイコンテクストなコミュニケーションが好きな自分にとっては、その可能性を広げているプラットフォームにとても魅力を感じます。
ITが進化していくと人間は堕落して人間味を失っていくんじゃないかと思われているけど、全く逆で、むしろどんどん人間が人間らしく生きていけるようになる世界を作る。それがITプラットフォームの作る未来であるというところにもの凄く感動しました。尾原さんの難しい言葉を物凄く分かりやすい例えで表現するところも非常に参考になります。尾原さんの本は全て読みましたが、この本が一番好きです。3作とも最高ですが。
●第4位: ”MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣”
Fintechの会社に入社することもあって、ふと決算とかの勉強もしておこうと何気ない気持ちで手に取った一冊。ただ、決算の情報からこんなにもビジネスの展望や企業の将来を知ることができるのだと驚きました。今までただの数字の羅列でしかなかったものが、企業のストーリーとして魅力あるものに映るようになりました。
これから勉強し続ける必要はもちろんありますが、決算を勉強しようとモチベーションを高めてくれた、自分の価値観を変えてくれたという意味でもすごく良い本でした。この方のnoteに月間1000円を支払っていますが、newspickといい、こういう価値あるものになら迷わず払いますよね。
●第3位: ”お金 2.0 ”
お金や経済の今までの歴史とこれから起きることをこんなにも分かりやすく解説している本はないです。これからお金はコモディティ化していき、価値主義の時代になっていく。自分の価値・信頼性を高めるべく、目の前のことに熱中し継続して実行していこうと改めて思わされるし、人間として大きくならないといけないし、佐藤さんのように一つの物事でも大局から見る意識も持たないといけないなと。
世の中にはこんな天才がいるんだなあと同じ人間として驚きます笑。ただ価値にフォーカスするためにお金から解放されたいので、そのために仮想通貨で頑張ってみます笑
↓↓取引所でビットコイン買う
●第2位: ”渋谷で働く社長の告白”
起業当初は、好循環に早く乗せるために週に110時間働いていた藤田さん。今の藤田さんを形成しているのは、この若い時に突進し続けた結果なのかと思わされます。労働時間ではなく生産性を高めてバリューにこだわるのはもちろんですが、まだ知識も経験もないうちは、とにかく全ての時間を仕事に費やし、やることが終わっても自分で見つけて仕事をする姿勢が必要だと感じます。若いうちにやることが無くなることなんてないですもんね。とにかく知らないことが多すぎて。。
藤田さんに自分を重ねて、その経験を疑似体験してみると大抵のことは大したことないと感じられます笑。仕事をする中で一番大切な姿勢を学べる一冊。3回以上読んだ本はこの本と番外編の本だけです。本当に感動の大作。
●第1位: ”Airbnb Story”
元々シェアリングエコノミーとかエアビーの価値観が大好きで読み始めた本でしたが、この本で創業者の思いや成長の経緯を知ることでより好きになりました。不必要なものを”価値”に変えるというスマートなところがめちゃくちゃ好きなんですよね。
何度も挑戦し続けるその姿勢ももちろんすごいですが、一番大きいのは彼らが「何も知らなかったこと」だと思います。
チェスキー「僕らの最大の強みは、何も知らなかったことだ。もっと知恵があったらこんなことは始めていなかったよ。今振り返ると当たり前みたいだけど。100万に一つの奇妙な偶然だったんだ。もしあと1000回生きても、こんなふうに全てがうまくハマるとは思えない」
たった数年でこれだけたくさんの人の価値観を変え、行動を変え、社会を変えている人たちがいる。震えます。痺れます。その人たちの経験を350ページで疑似体験できるこの本は最高にお勧めです!また数年後には、他のシェアエコ企業が出てきてるんだろうなあ。。。
ぜひまずはAirbnb使ってみてください! www.airbnb.jp/c/konosuken
●番外編: ”自分の小さな「箱」から脱出する方法”
今年も読んだけど2年前のこの時期ぐらいに出会い、自分の人生を変えた一冊。それからずっと人生のバイブルです。名作の中の名作です。間違いなく世界一の本。
あらゆる物事で自分に起きる悪いことは誰かのせいとか、何かのせいではなく、「自分が悪い」と捉えることで相手も自分も幸せになれます。どういうこと?となると思いますが、とりあえず読んでみて欲しいです。この本の良さをすぐに分かってもらえると思います。去年いろんな人にお勧めしましたが、読んだ人はみんな絶賛してくれていました。自分が箱に入っていると、相手も箱に入ってしまう。普段イライラすることが多い人、大げさではなく本当に人生変わります。いつも箱から出ていて、誰にでも平等に接する人間になりたい。
2018年は100冊ぐらい読みたい。本を紹介したりされたりとすることで、人と人との繋がりもより広がっていけば良いなと思います。
今年もよろしくお願いいたします!
巨大アメリカのオハイオ州にたった1人で飛び込んだ1週間
4/30~5/6で、メルカリのBOLD INTERNSHIP in USAに参加してきました!
以下のURLに詳細↓↓
https://www.mercari.com/jp/recruit/boldinternship/
このインターンに応募したのは、確か12月ごろでした。
実はまだこの時カナダの留学中で、日本にはいなかったけど、メルカリ、アメリカ、挑戦。
これだけでFacebookの投稿に飛びついたのを覚えています。笑
「メルカリがアメリカで戦うためのアイデア」
を考えるために、
現地の人々からヒアリングして課題を発見したり、
別のCtoCサービスから成功の糸口を探せというもの。
僕が派遣された先は、【オハイオ州】
最初はやっぱりサンフランシスコとか期待していたのですが、終わってみると結局オハイオが一番良かったなと。笑
ここオハイオ州にはHondaなど252以上の日本企業が進出しており、
実は全米一位の日本企業数なんです。(米国商務省経済分析局より)
また、人種の構成や産業の分布が全米の平均値に近いことから、
アメリカの縮図
と呼ばれており、大統領選挙においてはオハイオを制するものが全米を制すると言われているぐらい。(意外にすごいオハイオ)
この地で1週間、一人で行動し続けて、アウトプットしか見ないというメルカリの姿勢。
やっぱりビジネスは結果が全てなんだなあと感じます。
そして、僕は4月渡航組なので、3月組のインターン生たちのアウトプットをすでに見ていて、クオリティの高いアイデアをたくさん聞いてからの渡航でした。(ハードルがとても上がっている、、、)
http://mercan.mercari.com/entry/2017/04/17/190000
いろんな人の失敗・成功談を聞いている分、自分はそれを活かしてさらに上回るアウトプットを出さないといけないと言い聞かせつつ、
一番意識していたのは、「一人のメルカリの社員として本気で取り組む」。つまり
新たな価値を生み出す
世界的マーケットプレイスを作る
というミッションを本気で達成するべく、1週間アメリカでの活動をGo bold, All for one, Be professionalを意識して取り組んできました!
またこのインターンが1週間ということを考えた時に、時間が足りないと感じていました。
であれば、少しでもこの1週間の効率を良くするべく、渡航前にどんなことが課題と挙げられるかの仮説をたて、渡航中にその仮説を検証し、そこから改善策の仮説を立てて、検証するという流れを考えていました。
また、他のインターン生の話だと、アポなしで直接突撃だとやはり無理はあるという話がよく出ていたので、
渡航前からオハイオで効率的にヒアリングをするべくたくさんアポをとっていました。
同じインターン生のYGくんの紹介や、オハイオ駐在の方のブログやfacebookにメッセージなどを利用し、
渡航前に40人近くアポを取ることに成功。
というわけで4/30(日)にアメリカへ!(←ギリギリ!)
飛行機が行きで5時間、帰りで3時間遅れたり、某電化製品自販機に金をだまし取られたりと、ハプニングだらけでしたが、1〜3日で直接ヒアリングや紙アンケート、合わせて50近くデータ収集ができ、
4〜6日目でそこから思考した改善策の仮説をある程度検証できたと思います。(初日は同じインターン生の大輔と行動を共にできた!)
あとは第二回発表会に向けて、10日までにアウトプットを完成させるのみ。
(内容についてはまたいずれ!)
この1週間はとても楽しくて、何が楽しかったかなと考えた時に
新たな人と出会って、いろんな考えや価値観を聞くことや、
UberやAirbnbなどCtoCサービスをとことん使ったり、調べたりすることが好きなのだと気付きました。
新しいものに出会うっていうのが自分の知的好奇心をくすぐるし、
超合理的な性格からか、無駄なものをビジネスに変えるというスマートさは本当に気持ちがいいですね(←変態ではありません)
ただ楽しいものばかりではなく、悔しいこともあって。
アメリカでは、サービスの企画をするときは最低でもプロトタイプを見せないと話にならないということがあるように、
今回改善策の検証をする時にやっぱり自分がプロトタイプを作って見せれないことが、検証の質を下げることにもつながり、
Be professionalであることができない悔しさでした。
これからの時代、企画をするにしても、アイデアだけではやっていけない時代だと思っているので、アイデアを形にするプログラミングのスキルはソッコーで習得してやろうと思っています。(早速今日Techcampの人と話を聞く予定)
オハイオ州のコロンバスとウースターに1週間いましたが、
この土地や、住む人々は本当にのどかで、おおらかな人たちだったなあと思います。
時間を忘れて、今の瞬間を楽しむここの人たちに、ある種自分が忘れていたものがあるのかなあと感じました。。。
おそらく最初で最期のオハイオだと思うし、だからこそこういった形で
この地に来れたことは非常に良かったと思います!
メルカリの方々、ありがとうございます。
最近は関西で暇しているので、時間があればまたコーヒー飲みながら話しましょう!
2016年ボストンキャリアフォーラムを終えて
11/18~11/20で開催されたキャリアフォーラムのため、ボストンに行ってきました。結論から言うと、参加して良かったです。海外の学生、自分自身、企業について、いろいろ感じたことがあったので書き留めておきます。
海外大生は勿体無い
8000人以上の学生が参加した2016年のボスキャリ。こんなにも多くの日本人がバイリンガル(もしくはそれ以上)で、こんなにも優秀な日本人がいるんだ、日本のグローバルも捨てたものじゃないなあと思う反面、彼らがただ有名大企業に行ってしまうのは勿体無いなあと感じざるを得ませんでした。
休憩スペースとかでこっそり話を盗み聞きしてると(笑)、英語で会話しつつたまに日本語で話したり(ふつう逆?)、海外大の難しそうな専攻の話をしていたり。そんなに優秀なのに、、、
ボスキャリに来た目的の一つでもある、海外大生との繋がりを創ろうと、10人以上の日本人に声をかけて、話して(さらにその人たちの友達の話を聞いて)感じたのは、就職に対する考えが浅い、ということでした。
もちろん8000人以上いる学生の中でごく一部の情報しか得ていないのですが、それでもそういった層が一定数いることは間違いないと思います。
一番感じたのは、「有名企業に入るために就活をしている」。しっかりと企業の情報を調べないで、とりあえずいろんな業界の大企業に履歴書を提出している。志望理由は企業に合わせて作る。やりたいことは、とりあえずグローバルが、、と抽象的なことを叫ぶ。ここに僕はとても問題意識を感じました。そこから考えられる原因として2つのことが挙げられるのではないかと思います。
まず一つ目に、「時期」。日本の企業は就活の時期が定められており、それに合わない海外大生はボスキャリで就活をせざるを得ない。つまりボスキャリにくる企業の中から就職先を決めざるを得ない。また、ボスキャリの時期は大学のテスト期間と被るということもあり、ボスキャリの合間でテスト勉強している学生もいました(すごいパワーだ)。日本の企業が就活の時期を定めていなければ、海外大生はわざわざ躍起になってボストンで職を探す必要もなくなるのではないでしょうか。
二つ目に、「情報量の少なさ」。海外には日本にあるようなエンカレッジやGoodfindといった就活サイトがない?らしく、就活に関する情報、どうするべきなのかが分かっていない。
情報リテラシーの高い学生と、周りに良い先輩や教授に恵まれた人はしっかりと準備をしてきたのかなという印象ですが、多くの学生は準備不足というよりも、そもそも何をするべきかもわからず、ボストンの地に足を運んだのではと感じざるを得ませんでした。これだけたくさんいる海外の優秀な学生をに対して、アプローチする価値・可能性はもの凄くあると感じました。
この記事を書くにあたって、友人の話を聞いたり、ネットで調べてみたら、やっぱり何社も内定をもらっている猛者はいるようで。ただその中で何人が納得感のある就活を終えることができているのかなあ。
ぼこぼこにされて得たもの
2015年の参加企業から、興味のある企業がたくさん来ていることを知り、5月ぐらいからボスキャリに向けて準備をしていたのですが、ふたを開けてみるとそれらの企業が来ない。泣 直前まで行くかどうか悩んだ末、自身の能力を試す、海外大生との繋がりを創るという目的を持ってボストンへ。
2社の選考を受け、1社から内定をいただきました。選考の中で、某IT会社の取締役の人に人生で一番ぼこぼこに言われたおかげで、自分の課題が明確になり、改善してそしてこれからの行動に移していけるようになりました。1泊6万円するホテルに泊まり、航空券やらなんやらで10万円以上する就活イベントに参加した甲斐があった(笑)本当に感謝しています。ただディナーのためにもっと受けたらよかった笑。まだまだ就活を終えるつもりはなく、帰国後に活動しまくる予定です。2月に行われるRLSのインターンが魅力的すぎてそれに合わせて帰国するかもです(笑)
企業がボスキャリに参加するメリットとは
内定をいただいたのですが、僕自身こんな簡単にもらえるのかと疑問でした。企業がボスキャリで学生を取るメリットは何なのか。確かに、語学力もあり海外の大学という、日本の大学のようにぬるくない土地で数年間積んだ経験は魅力的なのは明らかですが、ボスキャリという限られた時間の中で企業が判断できるのは、「コミュニケーション能力」「愛想の良さ」「雰囲気」みたいな表面的な部分がほとんどだと感じました。あとは学歴。
ただそれだけで、本当に企業にマッチした人材を獲得できるのか、本当に企業に貢献する人材を獲得できるのか。
8000人という学生から、その人材を獲得することを考えたときに、ボスキャリは企業にとって費用対効果の悪いイベントだと感じました。
もっと企業の人にヒアリングすべきだったのですが、学生との会話に注力しすぎました、、、
個人的には、企業のエース級の社員の方や取締役の方、そして優秀な海外大生の人たちと話すことで、多くの学びと課題の認識をすることができました。ボストン、そしてその後の観光のニューヨーク、といろいろ刺激されてきたので今けっこう燃えてます。来年ボスキャリを受ける予定で、イベントの詳細を詳しく聞きたい人はいつでも答えます!